「へそのごまを取ると腹痛」は本当!健康に関する言い伝えを検証

以前の記事で、昔から伝わってきた民間療法や健康に関する言い伝えをまとめました。

今回は第二弾!皆さんも一度は聞いたことがあるであろう言い伝えの真偽について、現代医学の観点から検証してみました。

どれもでたらめに言っているわけではなく、興味深い理由があるのでぜひ読んでみてくださいね。

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①しゃっくりを100回すると死ぬ

思いがけぬ場面で突然しゃっくりが出て、焦ったり恥ずかしい思いをしたりしてしまうことがありますよね。

肺の下にある横隔膜という筋肉が痙攣することでしゃっくりは起こります。横隔膜は無意識に動く不随意筋なので、コントロールすることはできません。

もちろんこれが原因で死ぬことはありません!しかし、胃腸や脳などに病気がある時の症状の一つとして現れることがあります。

昔は気軽に病院に行けない人が多く、原因不明で亡くなってしまうこともありました。亡くなる直前にしゃっくりをしていたケースがあったことから、こう言われるようになったと考えられます。

ちなみに「100回」という回数には特に根拠がないようで、「とても多い数」の比喩ではないかと思われます。

②へそのごまを取るとお腹が痛くなる

子どもの頃によく親に言われませんでしたか?これは医学的にも正しいそうです!というのも、おへその部分はくぼんでいるので筋肉や皮下組織が薄くなっているから。

内臓を包んでいる腹膜という部分と距離が近いので、おへその部分を強く触ると腹膜が刺激されて痛みを感じてしまいます。

ごまは耳垢と同じような成分です。もし気になる場合は強くこすり取らずに、ふやかしてから優しく拭きとるのがおススメです。

病院ではオリーブオイルをしみ込ませたガーゼや脱脂綿をおへその部分に10分ほどあててからふき取ることできれいに取れるそうです。

③頭のてっぺんを押すと下痢をする

頭頂部のあたりには「百会(ひゃくえ)」というツボがあると言われています。

ここを押すと自律神経の働きが整い、内臓の働きが活発化すると言われています。そのイメージから「下痢をする」と言われるようになったのではないでしょうか。

とはいえ体に悪い影響を及ぼすほどに内臓が動きすぎることはありません。胃腸の調子が悪い時は安心して押してください!

百会はつむじの位置ではなく、頭の一番高い部分にありますよ。

30年経っても変わらない!

ご紹介したのは私が子どもだった30年前に聞いたことです。しかし先日、5歳になる友人の子どもが「しゃっくりを100回すると死ぬんだよ」と同じことを言っていました。

時代が流れてもこうやって変わらずに言い伝えられていくんだな~と感慨深いものがありました(^^)

また近いうちに、語り継がれている言い伝えをまとめてご紹介したいと思います!

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