ノロウイルスの予防対策。トイレやおむつ台が大きな感染源に
冬場になると流行する感染症のひとつが「ノロウイルス」。何よりも恐ろしいのは感染力の強さではないでしょうか。
乳幼児から高齢者までが発症し、長期の免疫がつかないので何度でもかかってしまいます。「一家全員が感染」「集団感染」ということもしばしば耳にします。
現在開催中の平昌オリンピックでも、警備員や調理師など関係者80人以上がノロウイルスに集団感染しているそうです。各国の選手の方々に影響が出ないことを祈るばかりです(><)
今回は二次感染予防の観点から対策をまとめてみました。
症状がない人からでも感染拡大
感染源となるのが公共のトイレです。感染者の嘔吐物や便中には大量のウイルスが排出されていて、汚物1グラムあたり10億個ものウイルスが含まれているとも言われています。
中には保菌しているのに症状が出ない「不顕性感染者」も多くいて、無意識のうちに感染が広がってしまうんだとか。
トイレの後は念入りに手洗い・うがいをします。見落としがちなのが水道の蛇口です。菌がついている場合もあるのでしっかり蛇口を石鹸で洗い流して、再度手を洗いましょう。
赤ちゃんの感染源はおむつ台
同じように赤ちゃんが感染する大きな原因が公共施設のおむつ台です。私は冬場はできるだけ以下の2点に気を付けています。
- おむつ台を使わない(おむつを替えてから出掛ける、遠出をしないで帰ってから自宅で替える)
- 使わざるを得ない場合は、使い捨てのシートをおむつ台に敷く
大判の使い捨てシートがおすすめですよ!
特に小児科のおむつ台は非常にリスクが高いので避けるようにしています。
しかしいくら気を付けていても、かかってしまう場合がありますよね。夫もどこからかウイルスをもらってきて短期入院をしたことがありました。そんな時はいち早く二次感染予防に努めましょう。
具体的な二次感染予防策
基本的に感染した方の嘔吐物などに触れたものは使い捨てするのがおすすめです。服や布団など捨てづらい物の場合は、塩素系漂白剤で消毒します。
汚物を処理する時は必ず換気をしながら使い捨ての手袋を身に着け、タオルやキッチンペーパーなどで完全にふき取ります。そして汚物が触れた箇所をしっかり消毒します。処理後は手洗い・うがいを念入りに行います。
ノロウイルスには普通のアルコール消毒が効きません。塩素系漂白剤20ミリリットルを水1リットルで薄めて消毒液を作り、スプレーボトルに入れて使います。最近では専用の除菌スプレーも販売されています。
トイレは1回使うごとに消毒しましょう。気を付けるのは水を流す時にふたを閉めること。開けたままだと、かなり広い範囲にウイルスが飛び散ってしまいます。水を流した後は便座やふたの裏、床や壁も消毒液でふき取りましょう。
感染していて体調が悪い方には酷な作業かもしれませんが、「家族の健康のため」と思い踏ん張ってくださいね。
面倒でも大切なおむつ替え
大変なのが赤ちゃんが感染した場合のおむつ替えです。こんな手順がおすすめです。
- 使い捨ての手袋やマスク、エプロンを装着。ごみ袋を広げておく
- 脱衣所で防水シートを敷き、おむつを外す。便をできるだけふき取り、汚れた物はごみ袋に入れる
- 浴室に移動してボディソープを使い、シャワーでお尻を洗う(固形石鹸は衛生上避ける)
- 捨ててもいいタオルかキッチンペーパーなどでお尻をしっかり拭く
- 浴室入口の取手や蛇口、ボディソープのボトルなど触った箇所をすべて掃除、消毒する
下痢の症状が出るので、頻繁におむつ替えをしなくてはならず手間になると思いますがしっかり処理しましょう!
下痢をすると水分が多量に失われるので、頻繁に水分補給させてください。経口補水液がおすすめですが、赤ちゃんが慣れているほうが飲みやすいなら麦茶でも白湯でも構いません。
ノロウイルスの恐ろしい思い出
ノロウイルスというとひとつ思い出があります。10年ほど前、私が会社員をしていた頃。午前2時頃にアパートの隣の部屋から突然うなり声が聞こえました。
そして私の部屋側の壁を何度も叩くような音も…あまりの恐怖で私は布団をかぶって震えていました。それが10分ほど続いた頃でしょうか。救急隊員が到着し、隣の部屋の住人が運ばれていったのです。
それから1週間後に隣の住人男性が謝罪に来ました。どうやら夜中に突然ノロウイルスを発症して、あまりの苦しさにパニックになってしまったらしいです!1週間近く入院したそうで「ノロウイルスってそこまで苦しいのか…」と驚きました。
きっちり処理して健康を守ろう
汚物の処理なども頻繁で手間がかかり、途中で「もうイヤ!めんどくさい!」と手を抜きたくなるかもしれません。
しかしノロウイルスはだいたい1~2日で快方に向かいます。ほんの数日の我慢だと思い、きっちり処理をして二次感染を防ぎましょう。
基本的なことですが、トイレの後は念入りに手洗い、外から帰ってきても手洗い!そして二枚貝を食べる時はしっかり加熱しましょう。健康に冬を乗り切りたいですね。
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