蚊、ハチ、ヒアリ、毛虫…子どもに使える!虫刺され対策&応急処置

暑い日が続いていますね。私が暮らす宮城県でも、今週から本格的に夏が到来したようで連日30度超えが続いています。

夏に憂鬱な問題のひとつが「虫刺され」!毎年、息子も私も10カ所以上は蚊に刺されて苦しんでいます…

私は子どもの頃からとても刺されやすい&腫れやすい体質で、ただの蚊でも一度刺されると5日間は腫れが引かない上に熱が出てしまう時も!

あまり腫れない体質の方も、虫の種類によっては命の危険にさらされてしまう時もあるので「たかが虫刺され」と侮ってはいけません。

デング熱など蚊を媒体とする感染症が流行してニュースを騒がせたのも記憶に新しいですよね。

特に子どもは体温が高く虫が寄って来やすいことに加え、体が小さいので少量の毒素でも重篤な症状が出てしまう危険性があります!

今回はお子さんにも使える「刺されてしまった時の応急処置」と「虫刺されの予防対策」をまとめました。いざという時のために、良かったら覚えてくださいね!

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一般的な蚊でも油断禁物

一般的な蚊に刺されると、血液凝固を防ぐ物質を含んだ唾液を注入されてしまうので腫れとかゆみを生じます。少しかゆくなり不快ですがそのうち治ってしまうのでそんなに気にしない方もいますよね。

しかし、私のように一般的な蚊でもひどく腫れて、日常生活に支障をきたしてしまう体質の人がいます。

インフルエンザの予防接種でもひどく腫れる体質なので、異物に対する免疫が強すぎるのではないか?と推測しています。

私の場合は、両足ふくらはぎを刺された時は歩けなくなり学校をお休みしました。肘近くを刺された時は肘が曲がらなくなってしまいました。38℃台の熱が出てしまった時もあります。

蚊を媒体とする感染症も

そしてさらに怖いのは蚊を媒体とする感染症。2014年に日本国内でデング熱の感染が発生した騒動は記憶に新しいのではないでしょうか。

ほかにも日本脳炎、マラリア、ジカ熱なども蚊を媒体として広がっていきます。日本国内では根絶されたとしても、海外渡航した方から恐ろしい感染症が持ち込まれる危険性が常にあります。

夏場は万全の対策で「蚊に刺されない」「刺されたら応急処置をする」を心掛けたいですね。

蚊の対策&応急処置

蚊に刺されたらすぐに虫刺されの薬を塗って、濡れタオルや保冷剤で冷やすことでかゆみを抑えることができます。

子どもの場合は強くかいてしまって皮膚を傷つけたり、傷付いた皮膚から細菌が侵入して伝染性膿痂疹(のうかしん)といういわゆる「とびひ」の状態になって悪化してしまうことがあります。特に念入りにケアしてあげたいですね。

ちなみに私が実行してみて効果があった応急処置は…

「蚊に刺された」と気付いたらすぐに患部を強く絞り出すようにします。そして流水で洗い流し、せっけんでこすってから虫刺されの薬を塗ります。

ただし、かゆみを感じてから処置をしても時すでに遅し…のことが多かったです。かゆみを感じる前の本当に刺された直後でしたら上記の方法であまり腫れずに済みました!

「たかが虫刺されで…」と思わずに、皮膚科でステロイド軟膏を処方してもらうと早めに症状が改善されますよ。

子どもに安心!手作り虫よけスプレー

市販の虫よけスプレーは「科学物質が入っていてなんか怖い…」という方におススメなのがハッカ油を使った手作り虫よけスプレー!私も毎年作っています。3分ほどで気軽にできるしコスパも抜群!ほしい分量だけ小さいボトルに作ると持ち運びも便利ですよ(^^)

【材料】
スプレーボトル(50ml容量)
無水エタノール5ml
ハッカ油10~30滴 お好みで!
精製水45ml
  1.  スプレーボトルにエタノールとハッカ油を入れてシャカシャカします
  2.  精製水を加えてシャカシャカします
  3.  完成!

どうですか?すごく簡単ですよね!香りはさわやかなミントの香りです。効き目は市販のスプレーに比べると弱いので、数時間おきにつけなおしてくださいね。

目に入るとちょっと痛いので、お子さんの顔につける時は一度手のひらに取ってからにしてください。

スース―しているので、制汗スプレー代わりに手足につけても気持ちいいですよ♪


【食品添加物】ハッカ油P 20ml(アロマ・お風呂・虫よけ)

刺されると危険な虫

一般的な蚊などは刺されて腫れたり痒みが出ても、それほど体に悪影響はありません。しかし危険な虫に刺された場合はすぐに適切な応急処置をする必要があります。

【ハチ】アナフィラキシーショックの危険

スズメバチやアシナガバチなど毒性が強いハチは、強い痛みと腫れを引き起こします。

怖いのは「アナフィラキシーショック」というハチ毒へのアレルギー反応。さまざまな全身症状を引き起こし、最悪の場合死に至ります。

日本国内でも毎年約50~70人がアナフィラキシーショックにより亡くなっているそうです。

ハチに刺された後に以下のような症状が出た場合、病院を受診してください。呼吸や意識に異変がある時はすぐに119番通報しましょう。

  • じんましん
  • 嘔吐
  • 呼吸困難
  • けいれん
  • 意識障害など

アナフィラキシーショックは症状が出るのが急速で、数分で心停止に至ってしまうケースもあります。迅速な応急処置が大切です。

誰でも簡単にできるようにまとめた心肺蘇生方法のまとめもぜひご確認ください!

初めてのハチ刺されでも危険

アナフィラキシーショックというと「2回以上刺された人に起こる」というイメージがありますが、「初めて刺された人の方がアナフィラキシーショックによる死亡数が多い」というデータがあるそうです。

今まで刺されたことがない人も安心せず、十分に気を付けてください。

ハチ刺されの対策&応急処置

まずはハチに近付かないことが一番です。特に6~9月のハチは活発に活動して攻撃性も増しています。飛んでいるのを見つけたら静かにその場を離れるように心がけてください。巣を見つけても決して自分で退治しようとせず、駆除業者さんにお任せしてくださいね。

ハチは黒っぽい色をめがけて攻撃する習性があります。天敵であるクマの色が黒っぽいからと言われています。

山などに行く時は黒、紫、茶色などは避けて白っぽい色の服を着るのがおススメです。

それでももし刺されてしまった場合、迅速な応急処置がカギになります。

ミツバチは一度刺すと針が抜けてしまいますが、スズメバチは針が抜けることがなく何度でも攻撃できます。ハチに刺される危険がない場所まで素早く歩いて避難します。

患部を見て針が刺さっていないか確認します。もしも針が残っていた場合は取り除きますが、指やピンセットでつまむと、針と一緒に残った毒袋をつぶしてしまい悪化してしまう時があります。クレジットカードなどで優しくこそぎ取るほうが安全に素早く取り除けます。

その後は傷口を強く絞り出すようにして流水で洗います。近くに水がない場合は患部を絞り出すようにした状態で水がある場所まで移動してください。傷口を洗ったあとは濡れたタオルなどで冷やし、早めに医療機関を受診しましょう。

口で吸いだすのはNG

刺された個所から口で毒を吸い出すのはもちろんNG!歯茎や口腔粘膜から毒が侵入して症状が悪化する恐れがあります。

ポイズンリムーバーという商品があるそうです。山や林に行かれる際は念のために携帯すると安心ですね!


ポイズンリムーバー カップ8個入り 2019年版 ケース付き 1年間品質保証 応急処置 毒吸引器 (迷彩柄)

【ヒアリ】今年も国内で存在確認

特定外来生物であるヒアリは毒針があり、刺されると激しく腫れ焼けるように痛みます。大阪府を中心に毎年のように確認されており、なんと今年も7月に既に確認されているそうです!

赤茶色でつやつやしたアリを見掛けたらヒアリかもしれませんので、絶対に触らないようにしてください。

ヒアリの対策&応急処置

万が一刺されてしまった時は、濡らしたタオルや保冷剤で患部をよく冷やします。大抵の場合は放っておいても数日で症状が改善していきます。

アナフィラキシーショックが起きる可能性もありますので、全身症状をよく観察して、早めに医療機関を受診してください。

【ケムシ】毒針が空中飛散する

チョウやガの幼虫であるケムシの中で毒をもつ種類は全体の2%ほどとそんなに多くはありません。刺されると皮膚に発疹や腫れ、かゆみを引き起こします。

身近な毒ケムシであるチャドクガ、マツカレハなどはサクラやツバキといった身近な樹木の葉っぱについています。

見た目はふわふわした毛糸のようだったり、トゲトゲしていかにも痛そうだったり。これから8月頃に発生する種類が多いようです。

ケムシの対策&応急処置

ケムシを見掛けたら素手で触らないのはもちろんですが、近くにいると強い風で毒針がまき散らされてしまうときもあるそうです。

例えばお子さんが興味津々で観察しているうちに、毒針が目に入ってしまったら大変です。できるだけ近寄らないことをおススメします。

大量のケムシが木についてしまったり、高い位置にケムシが発生してしまった場合には、無理せず駆除業者さんにお願いしましょう。

ケムシに刺されてしまった場合、患部に針が残っているかもしれないので粘着テープや絆創膏などをペタペタと当てます。そして流水で患部を洗い流し、濡れタオルなどで冷やします。

すぐに症状が現れる時もあれば、数日経ってからかゆくなってくる場合もあります。異常を感じたら皮膚科を受診してくださいね。

夏本番…熱中症も注意

これからまだまだ暑い日が続きます。虫刺されだけではなく、熱中症にも気を付けてくださいね。子どもは特に熱中症になりやすいと言われています。日差しが強くなくても湿度が高い日は要注意です。

夏場の噴水でお子さんが遊ぶ時に注意してほしいことも以前の記事でまとめています。よかったらお読みください。

家族みんなで健康に夏をエンジョイしましょう!

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