100人に1人が看護師の時代。特定分野のエキスパート「認定看護師」
医師に専門科があるように、看護師にもある分野に特化したエキスパートがいることをご存知ですか?
「認定看護師」と呼ばれ、看護師の中でも実務経験年数や看護技術など一定の要件を満たした上で、審査を通過した一部の人しかなることができません。
その数は近年どんどん増えていて、医療現場でも存在感が増しているそうです。
「認定看護師」がどんな分野で活躍しているか、どのような役割を担っているかをリサーチしてみました。
100人に1人が看護師!
そもそも、看護師は日本にどのくらいいるんでしょうか?
厚生労働省が発表した衛生行政報告例によると、2016年末現在の就業看護師数は114万人を超えているそうです。就業准看護師は32万人で、合わせると146万人以上になります。
なんと日本人の約100人に1人が看護師と名の付く職業!とっても人気がある仕事ですね。
うち認定看護師はたった1%
日本看護協会によると、その中でも認定看護師は全国18542人(2018年3月5日現在)で、看護師のうちの1%ちょっとしかいません。
- 実務経験5年以上
- 専門の教育機関で6カ月学ぶ
- 認定審査に合格する
以上のような要件があるので、ハードルが高いんですね。職務内容はその専門知識を活かして、看護師を指導する立場となることも多いようです。
どんな専門分野があるの?
認定看護師の専門は以下の21分野に分けられています(人数は2018年3月5日現在)。病名や症状ごとに特化していることがわかります。
皮膚・排泄ケア(2409人)
集中ケア(1160人)
緩和ケア(2181人)
がん化学療法看護(1514人)
がん性疼痛看護(752人)
訪問看護(568人)
感染管理(2706人)
糖尿病看護(860人)
不妊症看護(168人)
新生児集中ケア(384人)
透析看護(237人)
手術看護(532人)
乳がん看護(338人)
摂食・嚥下障害看護(734人)
小児救急看護(264人)
認知症看護(994人)
脳卒中リハビリテーション看護(671人)
がん放射線療法看護(252人)
慢性呼吸器疾患看護(271人)
慢性心不全看護(348人)
認定看護師の多くは総合病院や大学病院など大きな病院で勤務しています。
外科医の夫によると、中でも人数の多い「皮膚・排泄ケア」「感染管理」などの認定看護師は地方の病院でも見かけることが珍しくないんだとか。
一緒に働いていると、その豊富な専門分野の知識から改めて学ぶことも多いそうです。
地域医療の支えとして期待
認定看護師よりさらに専門知識に特化した「専門看護師」と呼ばれる資格もあります。
大学院で2年間学ぶ必要があるなどハードルは高く、全国でも2000人ほどしかいません。一般の患者がお目にかかる機会は少ないかもしれません。
地方の医師不足や医療過疎が問題になっている昨今、専門看護師や認定看護師が地域医療の支えとして期待されそうですね!
資格を持っている場合は名札に記載されています。もし医療機関を受診した際に認定看護師と話す機会があればラッキーです(^^)安心してケアをお願いしましょう。
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