コロナ禍での心肺蘇生法、人工呼吸は不要!簡単な胸骨圧迫のやり方を紹介

2022年7月23日

こんばんは!新型コロナウイルスが再び猛威をふるっていますね。もう2年半近くも流行し続けているとは本当に恐ろしい感染症です。

さて、2018年3月にアップした「【簡単】初心者向け心肺蘇生法のポイント3つ!効果的な胸骨圧迫がカギ」という記事。

個人的にとってもおススメで役立つのでぜひ読んでほしい!と自画自賛している記事の一つですが、最近友人に「コロナ禍での心肺蘇生法についても知りたい」と意見をもらいました。

確かにこれまでとは人との距離感がまったく違いますし、とっさの時の行動として自分が何をすべきか、知っておくことはとても大切ですよね!

そんなわけで外科医の夫に改めて意見を聞いて、2019年の記事をリライトする形で「素人でもできる心肺蘇生法」を再度ご紹介させていただきます。

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ポイント①胸骨圧迫のみでOK

まずは心肺蘇生法をいうと「胸骨圧迫」いわゆる心臓マッサージ+「人工呼吸」の2つが思い浮かぶと思います。

2018年の記事でも言っていたことなのですが、素人が行う場合は胸骨圧迫のみでOKです!

新型コロナウイルスが蔓延している現状では口と口が接触する人工呼吸はためらわれるというのもありますが、そもそも肺の奥にまで空気を送りこむほど上手に人工呼吸するのはかなりの訓練が必要です。

素人が行うには効率が悪いので、それよりは絶え間なく胸骨圧迫することに専念します。

心臓から全身に血液を送り出す胸骨圧迫は本当に大切で、救急車が到着するまで絶え間なくずーっと行わなくては救命にかかわります。かなり疲れるので可能なら何人かで交代しながら実行してください。

患者のマスクはどうする?

意識を失って倒れた患者がマスクをしていた場合はどうするか?という点は、個人の考え方もあると思いますが、少しでも呼吸機能を回復させるために外してあげたいところです。

例えば患者の首が向いている方向と逆の位置で救命措置をするとか、少しでも距離をとれるように工夫して自身の安全も確保していきたいですね。

ネクタイやベルトも緩め、呼吸を妨げるものをできる限り取り除いて胸骨圧迫をしたほうが効率が良いと考えられます。

ポイント②反応がない時はまず胸骨圧迫

心臓の音は聞こえるか、脈拍はあるか…逼迫した状況で冷静に確認するのは素人にはとても難しいです。

呼び掛けても反応がない場合、とりあえず胸骨圧迫をしてみます!何らかの反応が返ってきた場合はすぐにストップすれば問題ありません。

例えば屈強な成人男性が、高齢者や子供に対して力いっぱい圧迫すれば肋骨が折れてしまう…などの可能性があるかもしれません。反応を見ながら徐々に力を調整していくのが良いと思います。

ポイント③「アンパンマンのマーチ」のリズムで

そして以前の記事でもしつこく書いていましたが、ぜひ覚えてほしいのが「アンパンマンのマーチ」のリズムにのること!「そうさ~おそれないで~…」のスピードが胸骨圧迫にぴったりです!

胸骨圧迫をする状況というのは救命側にとってもパニックになりそうな状況です。あまり難しいことは考えずに胸の真ん中あたりをアンパンマンの曲にのりながら押すだけです。

以前の記事そのままですが、図付きで具体的な手順をご紹介します。

床や畳など固い場所に仰向けにする

②押す場所は胸の真ん中、乳頭を結んだラインのちょうど中間あたり

③片方の手のひらの手首に近い部分を胸の真ん中に置き、反対の手を上に組む

④「アンパンマンのマーチ」のリズムで、両手で真下に強く押す

 幼児や乳児の場合は胸を押す際の強さが変わります。他の手順は成人の場合と一緒です。
【1~8歳くらい】体格に合わせて、両手または片手で胸の真ん中を押す
【1歳未満】中指と薬指の2本で胸の真ん中を押す

⑤人工呼吸はせず、絶え間なく押し続ける

ここまで見てきて、「リライトするほど内容が変わっていなかった!!」と内心焦っております(^^;)

しかし自分でも記事を見返して「そういえば忘れていた…」という内容が多々ありました。たまに見返して手順を確認して、万が一の事態に備えていかなければと改めて思いました。

心肺蘇生法に加え、AEDの使用法を正しく知っておくことも重要ですね。AEDが近くにあれば、優先して使用することで胸骨圧迫よりも高い救命効果が期待できます。

不測の事態は突然起きるもの。皆さんも家族や友人の健康を守るためにぜひ知識を身に着けていきましょう!

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