赤ちゃんのでべそは手術が必要?原因と治療時期を正しく知ろう

2018年5月25日

私の息子はいわゆる「でべそ」だった時期がありました。

期間でいうと生後1カ月~4カ月にかけてです。当時はとても心配で、おむつ替えや沐浴で見るたびにストレスを感じていました。

でべそには自然に治る場合とそうでない場合があります。ケース別に原因を知って、正しく対処しましょう。

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息子のおへそがピンポン玉のように…

当時の息子のおへそはこのような状態。

おへそ部分が直径3cmほどのピンポン玉のようにふくらんでいました。泣いた時などは特にパンパンに固くなり、今にも破けそう!

普段はプヨプヨした感触をしていて、少し力を入れて押すとへこみますが、また徐々にふくらんできます。

赤ちゃんの1割が「でべそ」

1歳未満の赤ちゃんの約1割が「でべそ」を経験するそうで、その原因は2つに分けられます。

臍(さい)ヘルニア…赤ちゃんの腹筋はまだ未熟で、腹筋と腹筋の間に隙間が空いてしまっています。おへその奥の部分にあり内臓が飛び出さないよう押さえる「臍輪(さいりん)」という筋肉もまだ弱い状態です。

泣いたり、ウンチをしようとするとお腹に圧力がかかり、臍輪の隙間から腹膜や腸が外に飛び出してしまうんだそうです。特徴は押すと戻ること。息子の場合もこの「臍ヘルニア」でした。

臍突出症…「臍ヘルニア」が腹膜や腸が腹筋の隙間から飛び出すのに対し、「臍突出症」は皮膚のみが出てしまいます。押しても戻らないのが特徴です。

赤ちゃんの場合は「臍ヘルニア」「臍突出症」とも腹筋がつく1歳頃までに自然治癒する場合が多いようです。

息子も生後4カ月頃から毎日少しずつふくらみが小さくなっていき、そのうち自然と通常のおへそになりました。

「硬貨を貼る」民間療法はNG

昔は「でべそに硬貨を貼ると治る」なんて言われてました。硬貨で腸などの突出を押さえるという民間療法ですが、現代ではもちろんNG!

紙幣や硬貨は大勢の人が触っていて雑菌がたくさんいます。硬いのでデリケートな赤ちゃんの皮膚を傷つける恐れがあります。

治療方法は医師により異なる

治療方法は、私が検診に通っていた小児科の医師は「何もせず放っておく」という方針でした。医師によっては「圧迫療法」というガーゼやスポンジでおへそを覆う治療法を行うこともあります。

「どちらが絶対に正しい」ということはないので、お父さんお母さんの納得のいく対処法を行ってくださいね。

2歳までに治らないと手術の可能性

2歳になる頃までに治らない場合は外科手術をすることになります。しかし、機能的に影響がない場合もあり、そんな時は「見た目を気にするかどうか」になってきます。

じっとしてられない小さい子どもの場合は全身麻酔を使うこともあり負担がかかるので、わざわざ手術を受けるべきなのかよく考える必要があります。

ちなみに「臍ヘルニア」は保険適用ですが、「臍突出症」は保険適用外の手術になるそうです。

大人の場合は「臍ヘルニア」「臍突出症」とも自然に治る可能性は低く、外科手術で治すことになります。こちらも多くのケースは「見た目を気にするかどうか」になるので、悩む場合は専門の医師に相談してみましょう。

日本に比べて、海外ではでべそを気にせず「チャームポイント」と捉える人が多いそうです。受けなくて良い手術ならできるだけ避けたいですね。でべその手術を受けるメリット・デメリットをよく考えてから判断しましょう!

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