切迫早産で入院④赤ちゃんに悪影響も?リトドリンの効果と副反応
こんばんは!現在妊娠29週3日、切迫早産治療のため入院26日目です。早くも入院から1カ月近くが経ちました。
「子宮頸管の長さがある程度維持できている」とのことで、今週は張り止めの点滴から内服薬に替えて様子を見ています!点滴がなくなったことで動悸や息切れが減り、日常生活がだいぶ楽になりました(^^)
ウテメリンやリトドリンなど張り止めの薬は効果絶大なのですが、体への影響が大きいのが気になるところ。
そして一番心配なのは「赤ちゃんに影響はないの?」という点。実は調べていくうちに、海外では張り止め薬の安全性が疑わしいということで使用をやめているという情報が!
今回は張り止め薬の効果や副反応をまとめました。
子宮頸管長の推移
ここ1週間の体調の変化です。
28週6日 2.5cm→点滴外し、内服薬(1日4錠)に切り替え
29週0日 2.5cmをキープ→内服薬を継続
28、29週の段階で2.5cmというのは一般的には短いのですが、もともと短くなっていた私にしては大健闘です!
入院から3週間ほど同じ水準の長さをキープできているということで、お試しで点滴を外して内服薬に切り替えることになりました。
点滴の効果は内服薬の数十倍と言われているそうで、切り替えがうまくいくかは試してみないと分かりません(><)
点滴を外して1時間くらいすると点滴の効果が切れて、「張り返し」という現象で子宮収縮が頻繁に起きてしまいました。しかし、時間の経過とともにだんだん落ち着いてあまり張りを感じなくなりました。
次の日に頸管を測定すると長さが変わらず2.5cmを保っていたため、継続して内服薬を飲んで過ごしています。
・頻繁にお腹が張る・子宮頸管が2.5cmを切る…などの傾向があった場合はすぐにまた点滴をすることになりますが、ひとまず内服薬に切り替えできたことで生活の質がぐっと向上しました(^^)
張り止め薬の効果
張り止め薬は正式には「子宮収縮抑制剤」と言います。その中で一般的なのは塩酸リトドリンを主成分とした医薬品で、「リトドリン」「ウテメリン」などの商品名で呼ばれます。
子宮平滑筋を弛緩させることで過度の子宮収縮を抑える効果が期待できるそう。
「ウテメリン」や「リトドリン」は日本国内では30年以上前から発売されていて、それほど問題のない妊婦さんに対しても「念のために」と軽く処方される薬でもあります。
強い副反応がネック
しかし多くの妊婦さんが悩まされるのが強い副反応。動悸、息切れ、手の震え、ほてり、頭痛などを感じやすいと言われています。
点滴のほうが効果が高い分、副反応も強く、入院当初は胸のドキドキが気になって夜になかなか寝付けませんでした。長く使うと体にはよくないな~と実感しています。
胎児への影響はある?
それ以上に気になるのは「胎児に何か悪影響はないのか?」ということ。実は近年、塩酸リトドリンの長期間の使用で子どもに喘息を引き起こす危険性が指摘されているそうです!
国立成育医療研究センターアレルギー科の大矢幸弘医長、同産科の小川浩平医師らのグループは、切迫早産の治療として用いた妊婦の経静脈的な(点滴での)塩酸リトドリンの使用と出生児の5歳における喘息有症率との間には有意な関連があり、塩酸リトドリンを使用した群で発症リスクが高くなることを成育医療研究センター内のコホートデータを使用した解析で見いだしました。さらに詳しく解析すると、累積使用量や使用日数が多い(20日以上)ケースでそのリスクが高くなっていました。出典:国立成育医療研究センター
塩酸リトドリンは分子量が小さく、胎盤を通じて胎児に届いてしまうんだとか。そして母子ともに心血管系のトラブルを引き起こすリスクがある、という研究結果が発表されています。
EUでは2013年に塩酸リトドリンの内服薬が承認取り消し、点滴薬には使用制限が加えられました。ヨーロッパでは一般的には使われていない薬です。
点滴薬は「48時間以内の投与で十分効果が認められる」と言われ、それ以上は使うことができないそうです。かたや日本では1、2カ月も継続して点滴をしたりするので大きな差があります。
「こんなに長期間の投与が行われているのは日本だけ」だと言われています。日本国内でも医療者の間で「使用をやめたほうがいい」という意見が出ているそうです。
リスクと利益を知ることが大切
このような事実を知ると「怖くて使いたくないな」と思ってしまいますよね。
しかし切迫早産の私にとって、張り止め薬は命綱のようなもの。「早産になる危険を冒すよりは薬を使ってほしいな…」と思います。長男の出産時も張り止め薬のおかげで正期産である37週までもったのではないかと思います。
現に36週に入り張り止めの点滴をやめた翌日には子宮口が3cmも開いて、いつ生まれてもおかしくない状態になっていました。点滴の効果恐るべし(^^;)
張り止め薬のリスクと早産予防の利益。その両方を知った上で、納得した治療を受けたいですね。気になることは遠慮せず、何でも医師に相談しましょう!
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