腸内フローラ誕生の神秘!ママから赤ちゃんへ最初の贈り物
最近、健康に関するテレビや雑誌、ネットなどで「腸内フローラ」という言葉をよく目にします。
人間の腸内では細菌がグループを作って生存していて、顕微鏡でみるとまるでお花畑(flora:フローラ)のように見えるので、例えてこう呼ばれています。
この腸内フローラの誕生にはとても神秘的な事が起こっているのです。
人の健康を左右する腸内フローラ
私たちの腸内にはなんと600兆個以上もの細菌が働いていて、全部集めると重さは1.5kgにもなるそう。その数や種類は年齢や食習慣などによって人それぞれ違い、まったく同じ腸内フローラを持っている人はいないんだとか!
このバランスが崩れると肥満や病気になりやすくなったり、果ては寿命にまで関係したりすることが分かり、「腸内フローラを改善しよう」とにわかに注目を集めているのです。
腸内フローラの形成はいつ?
そもそも「腸内フローラ」はいつから形成されるか知っていますか?お母さんのお腹にいる胎児には、腸内細菌はまだ1匹もいません。
しかし生まれるとすぐに赤ちゃんが栄養を吸収することを助けたり、雑菌に対する免疫機能を担ったりするため腸内細菌が必要になります。
出産時に起こる神秘の現象
そう、出産時に母体から感染するのです!外界と通じている産道には雑菌がうようよ。胎児は産まれてくるとき、膣分泌液に触れることによって腸内細菌が体内に取り込まれるのです。
お母さんの腸内フローラは、そのまま赤ちゃんの腸内フローラの基盤となるため似た構造をしているんだとか。
腸内フローラは「お母さんから赤ちゃんへの最初のプレゼント」と言えるかもしれません。
妊婦さんにおすすめの食べ物
妊娠期に食べた物の栄養状態が腸内細菌に大きく影響するので、ぜひバランスの良い食事を心掛けたいですね。
肉や甘い物の食べ過ぎに気を付け、乳酸菌を食事で多く摂取するといいと言われていますよ。ヨーグルト、納豆、豆腐、ぬか漬け、みそなど発酵食品がおすすめです。
帝王切開出産の場合は
「では帝王切開出産の場合は?」と気になりますよね。
帝王切開手術で生まれると産道を通らないので、腸内細菌に感染するのは産まれた後。医師、看護師に触られた時やお母さんに抱っこされた時にうつる皮膚常在細菌だと言われています。
腸内フローラ形成の観点から見ると、自然分娩のほうがメリットがあります。膣分泌液は体に有用な善玉菌が豊富だと言われているからです。
しかし、出生後に母乳などを飲ませることで腸内にはビフィズス菌など善玉菌がどんどん増えていきます。帝王切開出産のお母さんも安心してくださいね!
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