ステロイドは人体で作られるホルモン!「副反応が怖い」は本当?

ステロイド剤はその効き目から万能薬のように扱われている医薬品です。

あれって本当に効くんですよね!息子のあせもがなかなか治らなかった時に、ほんの少量のステロイド軟膏を塗ったら10分ほどで赤みとかゆみが引いて何事もなかったかのように治ってしまいました。

一方で「副反応(副作用)が強い」「一度使ったらやめられない」というイメージもあり、なんとなく「使いたくない」と思っている人は多いようです。

しかし、もともとステロイドは人間の体内で作られるホルモンの一種だということをご存知でしたか?私は最近になって初めて知りました!

正しく理解して有効活用すればさまざまな疾患の強い味方になります。ステロイドの効果的な使い方と注意したい副作用などをまとめました。

※この記事は専門家が書いた物ではありません。信頼度の高い情報を記載するように努めていますが、医学には様々な考え方があります。

スポンサーリンク

ステロイドは人体で作られる

ステロイドは副腎皮質ホルモンの一つ。腎臓の上側にある「副腎皮質」という部位で作られています。血管を収縮させて炎症をしずめたり、アレルギー症状を緩和したりする働きがあります。

医薬品として用いられるステロイド剤はさらに糖質コルチコイドなどの成分を合成して効果を高めています。

免疫を抑える効果があるため、自身の免疫が自分の組織を攻撃してしまう「自己免疫疾患」には効果抜群。アレルギー、ぜんそく、腎臓病など広く治療薬として使われています。

内服薬、注射薬、塗り薬、吸入薬など用途に合わせて、形状や効き目の強さもさまざまです。

副反応が怖いって本当?

「副反応が強い」ということでも知られるステロイド。例えば、以下のような症状があると言われています。

  • 骨粗しょう症
  • 糖尿病
  • 胃潰瘍
  • 動脈硬化
  • 血栓症
  • うつ病
  • 不眠
  • 皮膚の萎縮

並んだ病名を見ると恐ろしくなって使用をためらってしまいますね。免疫を抑えるので、感染症にかかりやすくなる恐れもあります。

確かに長期間にわたって常用するとさまざまな体調不良を引き起こすようですが、数度の使用ですぐに不調があらわれるわけではありません。

また、「人体に蓄積する」「どんどん強い薬を使わないと効果が出ない」などの情報も、現在では否定されているそうです。

あまり恐れすぎず、病状が重い時は用法を守ってステロイドを使用するのも治療への近道になります。

ただ、市販のステロイド剤を全身どこでも塗るような使い方は危険です。必ず医師の指示に従って使用してくださいね。

塗り薬の効果的な使い方

炎症などの症状がある時だけ使用し、治ったらやめるのが基本。量が少なすぎても効果が出ないので、適量を使います。

塗り薬の場合、塗った前後できちんと手洗いを忘れずに。皮膚の患部以外の場所に誤って塗布しないよう注意します。

いきなり患部にすりこむのではなく、何カ所かに分けてのせてから優しく伸ばしていくと均一に塗ることができます。

「脱ステロイド」は賛否両論

そのほか、がん患者の痛みを取り除く緩和ケアに利用することも。賛否両論ありますが、ステロイド剤は医療現場においてなくてはならない物のひとつになっていることは間違いありません。

アトピーや皮膚炎などの患者の中には漢方薬や健康食品などで自然治癒力を高める「脱ステロイド」という治療法を選択する方もいます。

しかし症状が悪化し、かなり辛い思いをしながら治療を続けているケースも多いそうです。実際に「脱ステロイド」で検索をすると痛々しい画像の数々が出てきます(><)

正しい用法を守りながらステロイド剤と付き合っていくのは悪いことではなく、結果として治癒を早めるのではないかと思います。

どんな治療法にもメリットとデメリットがあります。ぜひご自身が納得される治療法を見つけてくださいね!

スポンサーリンク