切迫早産で入院⑥女性の強い味方「漢方薬」!体の不調に劇的効果
こんばんは!妊娠31週3日、切迫早産の治療のため入院40日目です。10週間の入院予定のうち、やっとやーっと半分が過ぎました(^^)
子宮頸管の長さは相変わらず平均より短いながらも、点滴薬と安静生活のおかげで現状維持できています。
さて、今回入院している間にさまざまな薬を処方してもらってます。すぐに症状に合わせて対処してもらえるのが入院のメリットの一つですね。
その中で実感しているのが「漢方薬がすごく効く」ということ!実はこれまで「漢方=サプリメント」というくらいの認識で気休め程度の物だと思っていたのです。
しかし動悸、むくみ、体の冷えなど数値では見えづらい「体の不調」に対して、漢方薬は劇的な効果を発揮してくれています(^^)
妊娠中でも使える物が多く、これは女性の強い味方になりそう!今回は漢方薬について、効果的な使い方や注意点を調べてみました。
子宮頸管長の推移
ここ1週間の体調の推移です。
31週1日 2.4cm
長くも短くもなってもおらず、現状維持しています。しかし点滴生活が長くなってきたため「血管の傷み」という新たな問題が発生しています。
現在入院している病院では、1週間ごとに点滴の針を刺し直しています。ひとつの箇所に同じ点滴を長く刺していると傷口が広がってしまって点滴液が漏れやすくなってしまいます。衛生面でも感染症のリスクが高まります。
針の刺す場所を変えても刺激され続けている血管は硬くなってしまい、点滴液や血液が漏れやすくなるそうです!実際、私も最近は1週間持たずに点滴液が皮膚の下に漏れたり詰まったりするトラブルが発生して刺し直しています。
これは長期で点滴をしている患者の定めなので、仕方ないとは言え痛い思いをたくさんしなくてはならないのは辛いところです…
漢方薬って何?
そもそも漢方薬とは、中国を起源として日本で発展した「漢方医学」で使われる薬。自然の中に発生した植物や動物、鉱物などの薬効のある「生薬(しょうやく)」と呼ばれる部分を複数組み合わせて作ります。
保存のことも考えて生のままで使うことは少なく、煎じたり加熱したり砕いたりなど何らかの加工をすることが多いようです。
甘草(カンゾウ)、葛根(カッコン)、当帰(トウキ)、芍薬(シャクヤク)…例えばこれらの生薬の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
医療用麻薬として使われる「モルヒネ」も芥子(ケシ)の実から抽出される成分から構成されているそうです。
「病名」より「どんな症状か」
漢方医学では病名よりも「どんな症状があるのか」ということに重きを置き、一部の臓器だけではなく全身状態を良くすることを目指します。
薬の効果で治すというよりも人が本来持つ免疫力や体のバランスを高めて、自然治癒の方向に持っていくのです。そして身体だけではなく心の状態を良くすることも重視します。
漢方薬の中で特に効果が高い物は医薬品として保険適用されているものも。「検査の数値上は問題ないのに、何だか調子が悪い…」という時に「とりあえず漢方薬でも」と処方されることも多いようです。
こんな症状には漢方薬が有効と言われています。
- むくみ
- 冷え性
- 動悸
- 更年期障害
- 虚弱体質
- こむら返り
- 胃もたれ
- 便秘
- 肩こり
- 生理痛
- 二日酔い
- 目の疲れ
【体験談】動悸、むくみに劇的効果
前回のブログでも少し紹介したのですが、私が現在飲んでいる漢方薬は「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」という名前です。
血行を良くして水分代謝を整えるそうで、動悸、むくみ、冷え性、めまい、月経不順、更年期障害など多くの女性が悩む症状に効果が期待できるそうです。
張り止めの点滴の副反応で「動悸、息切れが苦しい」と訴えたら医師が処方してくれたのですが…これが本当に効く!あんなに苦しかった動悸がほとんど気にならなくなったんです。
前述した通り漢方薬にはほとんど期待してなかったのでうれしい誤算でした(^^)
いま同室に入院している妊婦さんは極度の足のむくみで夜も寝れないくらい辛かったそうですが、「当帰芍薬散」を飲み始めてから3日ほどでむくみがほとんどなくなったそうです。「こんなに効くならずっと飲み続けたい」といたく感動していました!
飲む時に気を付けたいこと
天然成分由来と言っても薬は薬。用法・用量をきちんと守る必要があります。市販薬を買う場合は一度しっかり説明書を読んでくださいね。
妊婦さんでも使える漢方薬は多いですが、中には妊娠中の使用が推奨されていないものもあります。可能なら医療機関で医師に相談した上で購入すると安心です。
例えば風邪の初期段階に聞くとされる「葛根湯(かっこんとう)」のように名前に湯が付くものはお湯に溶かして人肌に冷ましたものを飲むのが正しいそうです!これは今回調べる中で初めて知りました(^^;)
食前に飲む
漢方薬は基本的に食前30分前に飲むと吸収されやすいと言われています。この理由は腸内細菌の働きが消化に使われていないタイミングで生薬を取り込んだほうが分解の効率が良いとされているためだそうです。
しかし食後だと効果がないかというとそんなことはありません。食前に飲み忘れてしまった場合は食後でもある程度の効果が期待できます。
ちなみに錠剤やカプセルタイプの医薬品を食後に飲むことが多いのは、胃粘膜を保護する意味があります。
複数の飲み合わせは避ける
自己判断で2種類以上の漢方薬を一気に飲むと、それぞれに重複した生薬を必要以上に取り込んでしまい副反応が出る恐れがあります。
また、それぞれの効果を十分に発揮できない時があります。できたら症状に合わせて一種類のみを内服することをおすすめします。
子どもに安易に飲ませない
子どもは体が小さいだけでなく内臓機能が発達途中なので、大人と同じように漢方薬の効果を得られないばかりか、強い副反応が出てしまうこともあります。
必ず小児科の医師に相談した上で処方してもらった薬を飲ませましょう。
私の友人が子どもに漢方薬を与えた時に危ない目にあったエピソードがあります。友人のお姑さんがいわゆる「漢方マニア」で自身で生薬を煎じたり、配合して飲んでいたそうです。
当時5歳だった息子が少し風邪気味だったのでお姑さん特製の「風邪を治す漢方薬」を軽い気持ちで飲ませたそう。
しばらくすると息子くんには動悸、息切れの症状が現れたあと、尋常じゃないほどの汗をかいてぐったりしてしまったんだとか!慌てて病院に駆け込んだといいます。幸い大事には至らず、「体を温めすぎちゃったんだね~」と言われたそうです。
やはり子どもに対しては医師の判断を聞いてから使うようにしたいですね。
上手に利用すれば強い味方
正しい使い方をすれば漢方薬はとても有効な味方です。また漢方の考え方は日々の食事の中にも簡単に取り入れることができます。
薬膳料理は漢方の考え方を生かした食事ですが、そこまで本格的でなくても少しの知識で家庭料理をぐっと健康的に仕上げられますよ。
例えばショウガやシソなど身近な食材は生薬の一種です。シナモンやミカンの皮も薬効のある生薬で、スパイスとして市販されています。
日々の生活に上手に取り入れながら健康の助けにしましょう!
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