赤ちゃんの血液型が変わる?検査のタイミングと必要性を考える

2018年5月25日

中学生の頃、アメリカ人の英語の先生に「血液型はなに?」と聞いたとき「知らない」と言われてびっくりしたことがあります。「血液型を気にするのは日本人くらいだ」との一言も印象的でした。

そして1年半前、息子が産まれた時にも血液型の検査がなくてこれまたびっくり!少なくとも私が産まれた30年ほど前までは出生時に調べることが普通だったはずです。

気になったので現代の「血液型の常識」について調べてみました。

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赤ちゃんの血液型は確定困難

最近、医療機関では新生児に対して血液型検査を行わないパターンが多くなったそうです。その大きな理由は「赤ちゃんはまだ血液型が分からないから」!

通常、「ABO血液型検査」という検査が行われます。赤血球の抗原(おもて検査)と血清の抗体(うら検査)を調べて2つとも結果が一致して初めて血液型が確定します。

赤ちゃんの場合は抗原がまだ作られていなかったり、反応が弱かったりします。さらに母体からの抗体の影響を多く受けているので、正しい結果が出ない恐れがあります。

確実な検査結果は4歳以降から

信頼できる検査結果が出るのは4歳くらいからになります。その年齢になると抗原や抗体が十分に体内で出来上がると言われています。

「血液型が変わる」はありえるのか

そういえば、小学生の頃に「血液型が変わった」と言っている同級生がいました。子ども心に「そんな事あるの?」と思うと同時に、「何かかっこいい!」と憧れる気持ちも少しありました。

あれは「赤ちゃんの頃に受けた血液検査の結果が誤っていた」ということだと思います。

ただ、血液型が異なる提供者(ドナー)から骨髄移植や造血細胞移植を受けると、変わることはあるみたいです。

ずっと知らないままで大丈夫?

「そもそも血液型を知らなくて何か問題はないのか?」という疑問が出てくるかもしれませんが、結論から言うと「知らなくても大丈夫」です!

もし輸血をする場面があれば、必ずその場で検査するので、自己申告は不要です。海外では血液型を知らないで過ごすのが普通らしく、冒頭のアメリカ人の先生によると「事故や病気などがなければ一生知らないままでいることもある」んだとか。

ただし、両親のどちらかが珍しい血液型の場合は、子どもにもその可能性があります。万が一の輸血に備えて事前に血液を確保しなければならないので、早期に血液型を知っておく必要があります。

日本でこんなにも血液型が浸透したのは「血液型占い」が普及しているからではないかという見方が濃厚です。

調べたい時の費用や方法は

血液型検査は全額自費負担の任意検査になっています。費用は医療機関によって数百円~1万円程度と幅があるみたいです。採血が必要なので、子どもにとっては怖くて苦痛な検査になってしまいます。

「どうしても子どもの血液型が気になる!」という方は、アレルギー検査などのついでに調べてもらってはいかがでしょうか。

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