【体験談】0歳児の首の「ただれ」…湿潤療法で劇的回復!
こんばんは!下の娘も早いもので生後10カ月。幸いにもこれまで熱を出したり体調を崩すこともなく、おおむね健康に育ってくれています。
ただ一つだけ気になっているのが「首のただれ」。
悪化しては治り、また悪化しては治り…と繰り返していてすっかり癖になってしまっているようです。真っ赤に荒れた首元見るのが母親としてかなりのストレス…
先日、このただれに劇的に効果がある治療法と出会うことができました。それが「湿潤療法」!!
「やけどやけがをきれいに早く治せる」という新しい治療法として近年注目されています。以前にブログでも紹介していましたが、初めて実践してみたところ、娘の症状にびっくりするくらい効果があったんです。
「薬を使わなくてもいい」という点も魅力的な治療法ですが、専用の用品や適切な薬をきちんと使うと一層の効果が期待できるそうです。今回は小児科医の指導を受けながら薬を使用して行いました。
子どもでも大人でも傷口をきれいに早く治せる湿潤療法の具体的な手順をご紹介します。
【注意:患部の写真があります。痛々しいので閲覧は注意してください】
娘の首元がジュクジュク…治らない!
娘の首にただれを見つけたのは暑さ真っ盛りの8月。首のしわの間がジュクジュクして膿が出ている状態でした。
初めは「汗をかいたからあせもできちゃったかな」くらいに思っていました。お風呂できれいに洗って水分をふき取ったあとに市販の軟膏をぬりぬり…軟膏を塗ると少し改善されるんです。
しかし治りきらない!首の左側が治ると、今度は右側がジュクジュク。その繰り返しで本当に痛々しい状態に(T△T)
二週間ほど自己流に市販薬で治そうとした後、やっと小児科を受診しました。もっと早く受診すべきだったのですが、コロナウイルスが流行している現状でできるだけ病院に行きたくなかったんです(汗)
小児科の先生は娘の首を一目見て「これはまずいよ。なんでもっと早く来ないの」!
「え?まずいの?娘どうなるの?」とドキドキする中、急いで膿を採取して細菌や真菌(カビ)の検査をしてもらいました。その結果、検出されたのは「黄色ブドウ球菌」でした。
原因は「黄色ブドウ球菌」
黄色ブドウ球菌は食中毒の原因として名前が聞くことがあると思います。実は皮膚常在菌で、人間の髪の毛、皮膚、鼻の粘膜などに普通に生息しており、普段は特に問題のない細菌。
しかし今回は、汗っかきの娘の首の皮膚が常に湿った状態で、バリア機能が弱ってしまい大繁殖していたよう。赤ちゃんの首は埋もれてしまって汗がたまってるんですよね…
この大量に繁殖した「黄色ブドウ球菌」をなくすために医師から薦められたのが湿潤療法でした。
湿潤療法に必要な物
今回、医師の指示で用意した道具は2つ。特殊な商品なので、小さいドラッグストアでは店頭に並んでいない場合もあります。私は小児科に併設の調剤薬局で購入しました。
●ハイドロコロイド包帯…パッドの固定のほか、傷口に直接貼って保護する役目も。値段はピンキリで、最近は100均でも売っているようです
薬は「サトウザルベ」という軟膏が処方されました。皮膚疾患の消炎や保護に効果があるそうです。
処置にトライ!慣れるまでは苦戦
早速、医師の指導を受けながら処置にトライしました。
「サトウザルベ」軟膏を綿棒で取り、傷口のサイズにカットした「プラスモイストDC」にまんべんなくのせます。それを「ハイドロコロイド包帯」で傷口に貼り付けます。
たったこれだけなのですが、首元を押さえつけられた子どもが暴れる暴れる…1人で行うのはなかなか難しい!慣れるまでは二人がかりで処置するのがおすすめです。
初めに受診した時の患部の写真がこちら。
【注意:患部の写真があります。痛々しいので閲覧注意ください】
痛々しいですね…あせもを併発していて、首全体が荒れてしまっています。
処置後はこんな感じで、特に痛がったり気にする様子もなく普段通り過ごしているようでした。
そして当日夜にお風呂に入る前にはがしてみると…ん?なんだか少し良くなっている!!写真ではわかりづらいですが、ジュクジュクした膿を吸収して傷口がさらっとしています。まだ7時間しかたっていないのに、これはかなり期待できそうです!
お風呂上りに暴れる娘を押さえつけながら処置しました。
また次の日。お風呂前に包帯をはがしてみると…赤味が消えて、劇的によくなっています!白っぽい薬で見えづらいですが、新しく皮膚がはってきているように見えます。
2日後の様子。
3日でほとんど完治しました。すごい!これまで2週間以上もズルズル悪化と回復を繰り返していたのがウソみたいです!
それからも首元の皮膚はまだ弱っているようで汗をかいた日など赤くなってくる時があります。しかし、ひどくなる前に湿潤療法をするとすぐに治せるようになりました。
予防方法は?
そもそも皮膚が健全な状態なら皮膚に「黄色ブドウ球菌」が存在してもただれることはないはず。今回の原因としては「皮膚の保湿が不十分だったか、保湿剤が肌に合っていないのでは」と指摘されました。
市販のクリームでお風呂上りにぱぱっと保湿していましたが、不十分だったようです。
市販の保湿剤は刺激が強い物もあるので、肌トラブルがある赤ちゃんは小児科で保湿剤を処方してもらうのが安心です。
娘はヒルドイドクリームを処方してもらい、背中やおしりのあせもなども症状が改善されました。
効果がない場合は受診を
今回湿潤療法を薦めてくれた医師によると、患部がジュクジュクしている「やけど」「とびひ」などにはとても効果的だそうです。大きなドラッグストアで道具はそろうので、もしもに備えて準備しておきたいですね。
私も子どもの肌トラブルに対して非常に心強くなりました!
しかしどんな傷でも万能に治せるわけではありません。
娘のようなただれの症状で真菌(かび)が繁殖している場合もあり、その場合は抗真菌薬を使う必要があるそうです。また、不衛生な場所やさびた金属などでけがをした場合は肺血症や破傷風にかかるリスクがあります。
あまり効果が見られなかったり、悪化したりする場合はすぐに医療機関を受診しましょう!
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