キス病を予防!「虫歯菌の感染」がもたらすメリット

2018年5月25日

子育てしている家庭なら一度は聞いたことがあるであろう「虫歯菌」。

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中は無菌状態。大人の口の中に存在する口内細菌=虫歯菌が感染することで、赤ちゃんにも虫歯ができてしまう。だから口移しやキスや食器の使い回しはやめよう。

ざっとまとめると、世間ではこんな流れになっているのではないでしょうか。

一方1歳半の長男がいる我が家はというと…食器の使い回ししてます。親が使った箸で子どもに食べさせてます。実はあえてそうしているんです!というのも口内細菌の感染はデメリットばかりではないと考えているからです。

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思春期に発症する「キス病」

「キス病」という言葉を聞いたことがありますか?正式には「伝染性単核球症」というものの一種で、原因となるのはEBウイルスの感染。このEBウイルスには特徴があります。

  • 唾液を介して人から人へ経口感染する
  • 幼少期(10歳未満程度)に感染するとほとんどが無症状か軽症状
  • しかし10代後半以降に感染すると重篤化するケースあり

EBウイルスの免疫を持っていないまま思春期になり、初めての恋人とのキスで感染して症状が現れる場合があるから通称「キス病」と呼ばれます。そして最近、10代の若者に重篤な症状が現れるケースが増えているそうです。

親子間の経口感染減少が影響?

キス病が増えている理由の一因としてはレトルト離乳食の普及や、「虫歯菌を感染させるべきではない」という風潮で幼少期に親から子へ経口感染する機会が減ったことがあるんだとか。

感染・発症しても適切な処置をすれば軽度の発熱やリンパ節の腫れ程度でおさまりますが、「軽い風邪かな」と安易に放置してしまうと免疫機能に影響して感染症にかかりやすくなってしまう恐れがあります。

我が家では「虫歯菌が移るリスク」よりも「EBウイルスに幼少期に感染するメリット」を重視しているんです

「食器を分けるのがめんどくさいから」とかそんな理由ではないですよ!ちょっとはあるけど…(^^;)

虫歯菌への考え方はそれぞれ

今は「虫歯菌気にしない!」というスタイルに落ち着きましたが、初めはそれなりに気を付けていました。食器は完全に分けて使ったり、息子の口元につばが飛ばないようにしたり。「虫歯菌を移さないことが親の務め」と思ってました。

そんなある日、夫(外科医)の同僚である小児科の先生から聞いたキス病の存在で考え方が変わりました。しかしこれは専門家である医師によってもさまざまな考え方があり、どちらがいいということではありません。

「口内細菌を早めに移してリスクに備えるべき」?「いやいや、キス病なんてなる確率は低いんだから虫歯にならないほうがいい」?ご両親が子どものために考えたことならどちらだってOKです!

一つの意見しか知らないでそれに従うよりは、さまざまな考え方を理解した上で納得できる方法を見つけることが大切ではないかと思います。

ちなみに私の場合は、子どもが私の食事をほしがった時にすぐに取り分けてあげたり、顔と顔を近付けても気にしなくて済んだり。「おおらかに育児ができるようになった」というプラスアルファのメリットもありました。

もちろん虫歯がないに越したことはないですよね。我が家でもしっかり歯磨きは習慣づけていきたいと思っています。子どもが嫌がらずに歯磨きをしてくれる方法があればな~と日々模索中です!

 

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