子ども、妊婦は「ぎんなん中毒」注意。何個まで安全?対処法は?

秋の味覚のひとつ、銀杏(ぎんなん)。独特のうまみと苦みが料理にアクセント加えてくれて、とてもおいしいですよね!私も大好きです。

しかし子どもの頃に親から「ぎんなんはたくさん食べちゃだめ」と言われた事を思い出しました。

調べてみると「ぎんなん中毒」という物があるそうです。なんと死亡した例もあるとか!

子どもが食べる時には特に注意が必要だそうです。

おいしいぎんなんを安全に食べるために注意すべきことをまとめました。

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ぎんなん中毒ってなに?

秋になると道路や公園にオレンジ色の実がたくさん落ちていますね。強烈な匂いを放つので苦手に思う方もいるかもしれません。

外側の果実をはがすと、中には硬い殻が入っています。さらにその殻をむくと私たちが普段食べるぎんなんが登場します。

炒ったり揚げたりして熱を加えると、実がきれいな黄緑色になり、ほくほくしてとてもおいしいんです。しかし、おいしいからこそ食べ過ぎには要注意!

昔からの言い伝えで「ぎんなんは年齢の数以上食べてはいけない」というそうです。

「ビタミンB6」の働きを阻害

それは、ぎんなんに含まれる成分が「ビタミンB6」の働きを阻害する恐れがあるから。

ビタミンB6は神経機能を保つ働きなどがあるので、欠乏すると以下のような症状があらわれるそうです。

  • 嘔吐
  • 手足のしびれ
  • けいれん
  • 皮膚炎
  • リンパ球減少

「たかがぎんなん」と思うかもしれませんが重症化して死亡したケースもあるので実は恐ろしいんです。

ぎんなんを接種後、数時間で症状があらわれることが多いようです。

子どもは特に注意!何個まで安全?

子どもはぎんなんを食べる時に特に気を付けなくてはなりません。体が小さい分、影響を受けやすくなります。

一般的には「子どもは7個まで、大人40個まで」との情報を多く見ました。

しかしあくまでも目安なので年齢にかかわらず食べ過ぎないことが大切です。一気に大量に食べたり、毎日継続的に食べるのは避けましょう

子どもは5歳くらいまでは与えないほうが安心かもしれません。

妊婦も影響を受けやすい

妊婦さんにとってもビタミン群は特に大切な栄養素。

中でもビタミンB6が不足すると「つわりの悪化」「むくみ」などの症状があらわれ、「妊娠高血圧症候群」にもなりやすくなるという報告もあります。

ぎんなん中毒になった時の対処

もし中毒症状が出てしまった場合、ビタミンB6を投与することで症状が改善されます。

無理に吐かせようとするとけいれんを引き起こして悪化する可能性があるので、自己対処はせずすぐに医療機関を受診しましょう。

そして、ぎんなんを食べていたことと食べた量を伝えると早く適切に対処できます。

もし中毒が疑われる状況でとっさの対応に迷った場合は「中毒110番」という24時間対応の電話サービスがあります。

そして意識がない、ぐったりしているなどの症状がある場合はすぐに119番通報しましょう。事前に確認しておきたい119番通報の手順はこちらの記事でまとめてあります。

適度な量を楽しんで

ぎんなん自体は栄養素が豊富でとてもおいしい食品。適度な量を食べる分にはまったく問題ありません。

この季節だけの味覚を家族みんなで安全に楽しんでくださいね!

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