オフィスでも要注意!エコノミー症候群になりやすい環境と対策
6月18日に発生した大阪北部地震。現在までで死者5人、けが人多数、経済的被害も1800億円以上と言われています。
こういった大災害が起きた時にたびたび注意喚起されるのが「エコノミークラス症候群」という症状。
狭い避難所や車内などで寝泊まりしている人に発症する恐れがあると言われています。
しかも非日常な環境だけではなく、意外と身近に起こりうる症状なんです。特にデスクワークで座りっぱなしの人は要注意ですよ!
今回は「エコノミークラス症候群」になりやすい環境や原因、予防対策などをまとめました。
長時間の座位で足に血栓
「エコノミークラス症候群」は、飛行機の狭い座席に長時間座っていた乗客が機内から出て歩き始めた直後に発症する事例があったことからこう呼ばれるようになりました。
長時間椅子に座ったような姿勢でいると、足の血流が悪くなって血の塊(血栓)ができることがあります。
歩くなどの動作をすることでその血栓が血管内を肺まで移動して、肺動脈を塞いでしまうのです。そうなると呼吸困難を引き起こしたり、最悪の場合は死に至ります。
エコノミークラス以外のハイクラスな席に座っていても起こりうることから、最近では「旅行者血栓症」と呼ばれているそうです。
発症する原因
以下のような状況の中で、座った姿勢を長時間続けて足を動かさないと血栓ができやすくなります。
6時間以上足を動かさないと発症のリスクが上がり、10時間だと重症化する恐れがあると言われています。
- 空気の乾燥
- 水分不足
- 利尿作用のある水分を多く飲む(アルコール、コーヒー、紅茶など)
なりやすい人
以下のような条件があると発症しやすいそうです。当てはまる項目がなくても、元気な人が急に倒れてしまうことも多いので油断は禁物です。
- 妊娠中、出産後の女性
- 高齢者
- 心臓や血管に持病がある
- 血液が固まりやすい体質
- ホルモン剤を服用している
デスクワークや長時間運転は注意
避難所生活や車中泊で姿勢を変えづらい人のほか、会社のオフィスで座りっぱなしの人、長時間の運転をする人も注意が必要です。
オフィスや車内は空調が効いていて乾燥しがち。コーヒーや紅茶など利尿作用の高い飲み物だけでは気付かないうちに脱水症状になることもありえます。
検索してみたところ、長時間のデスクワークが原因で血栓ができてしまったと疑われる事例が何件もヒットしました。
軽い運動、水分補給で予防
長時間座ったあとは、軽く体を動かしましょう。1時間座りっぱなしだったら5分程度の屈伸運動をすると効果ありです。
座りながらでもかかとの上げ下げをしたり、ふくらはぎを揉んだりすることも心掛けましょう。
ほかにも、こまめな水分補給や、体を締め付けないゆったりとした服装をすることも血流をスムーズにしてくれます。
普段からむくみが気になる方や長時間のフライトを控えている方は弾性ストッキングがおススメです。
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夏は熱中症と合わせて注意!
これから暑くなると脱水症状になりやすく、屋内も冷房機器などで乾燥していることが多いのでエコノミークラス症候群のリスクが上がります。
大阪北部地震では、6月21日午前の時点でまだ300人以上の方が避難所で生活しているそうです。さらにきょう22日は気温が30度を超えるところもあり、相当暑かったのではないでしょうか。
熱中症にも気を付けて、体調を崩さないようにしてほしいと願っています!
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