やけどは初期対応が重要!効率的な冷やし方を知ろう

2018年5月25日

例えば手に熱いお湯がかかってやけどをしてしまった。こんな時、どのように対処しますか?ほとんどの人が「すぐに冷やす」と答えるのではないでしょうか。

それでは子どもが熱々の飲み物が入ったコップをテーブルから引きずり落として、頭からかぶってしまった。そんな時はどうしますか。

「冷やすといってもどうやって冷やせばいいの!?」と、ちょっとパニックになってしまいますよね。

やけどは初期対応が非常に重要です!できるだけ傷跡を残さずに治すためにも、正しい対応を押さえましょう。

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やけどの種類

やけどは原因によって以下のような種類に分けられます。

    • 温熱やけど(火、熱湯、蒸気など高温の物)←家庭での発生が多いのはこれ!
    • 低温やけど(カイロ、湯たんぽ、ホットカーペットなど低温の物)
    • 化学やけど(酸性やアルカリ性の薬品)
    • 電気やけど(雷や電流で感電)
    • 放射線やけど(日焼け)

今回は家庭で一般的に起こりやすい「温熱やけど」に絞った対処法をご紹介します。ほかのやけどの場合は少し対応が異なりますので気を付けてくださいね。

具体的な対処法

温熱やけどの時はとにかく冷やすことが最優先!119番通報するのは後回しにしてでも、冷やし続けましょう。結局病院に運ばれても最初に行う処置は冷やすことなので、できるだけ早く応急処置を実施したほうがいいです。

服を脱がせるべきか?

熱傷によるやけどの場合、服を脱がせてはいけません!やけどした患部をさらに傷付けて皮膚がはがれてしまう恐れがあります。

それにやけどの対応は時間勝負!服を脱がせている時間すらもったいないんです。

腕時計やネックレスなどのアクセサリーはできるだけ外します。しかし外すことで患部を傷つける恐れがある場合はそのままにしてください。

一方、漂白剤など化学薬品によるやけどの場合はすぐに服を脱がし、流水で洗い流します。特に目に入った場合は少なくとも10分以上は流水で洗い流しましょう。

ちなみにお湯、お茶、コーヒーなど通常の飲み物は沸騰しても100℃程度なので、比較的傷にならずきれいに治ることが多いそうです。

注意が必要なの味噌汁、ココアなど塩分や糖分が混ざっていたり、あんかけのようにドロドロしたもの。100℃以上になることがあるので、肌に触れるととても危険です。

冷水シャワーでとにかく冷やす

もしやけどをしてしまったら、まずはお風呂場に直行。そして冷水のシャワーを患部に当て続けます。患部が全身に及ぶ場合は、浴槽に冷水をためながら全身を冷やします。

顔や耳など冷水をかけ続けるのが難しい場合は、保冷剤や氷をタオルなどにくるんで当てましょう。この時、直接肌につけると凍傷になる恐れがあるので避けてください。痛みが引いてきたら効果ありです。

低体温症に注意

この時、気を付けるのが体を冷やしすぎないこと!とにかく冷やせと言ったのに矛盾しているようですが、低体温症になる恐れもあります。声を掛けながら様子を観察しましょう。

特に小さい子どもや高齢者は大人と比べて重症化しやすいので、様子が落ち着いたら病院を受診して適切な処置をしてください。

[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”nigaoe1.png” name=””]意識レベルが低下するなど明らかに異常を感じる場合は迷わず119番通報してください![/speech_bubble]

軽度のやけどを治す時は「湿潤療法」が効果的です。家で簡単にできるのでぜひ試してみてください。まだまだ寒いこの季節、熱い飲み物や食べ物には十分気を付けましょう。

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