子どもがインフルエンザになったら。適切な対処で家庭内感染を防ごう
毎年1月頃から感染のピークを迎えるインフルエンザ。今年も全国各地で警報レベルの流行状況となっています。
事前にワクチン接種を受けたり、手洗いうがいをしたりと注意を払っている方が多いと思いますが、それでも感染してしまう場合も。
もしインフルエンザに感染してしまった時、絶対に避けたいのが「家族への感染拡大」。中には「一家全滅してしまった…」という悲惨な話も聞きます。
特に小さい子どもがインフルエンザになってしまった場合、お母さんが二次感染するリスクがぐっと上がります。その中でも何とか実行できそうな感染予防のコツをまとめました。
風邪とインフルエンザの違い
インフルエンザは普通の風邪に比べて、症状が重く急激です。38℃以上の高熱、倦怠感、喉の痛み、吐き気、頭痛などの全身症状が現れます。
インフルエンザウイルスが恐ろしいのは、その強い感染力。飛沫感染や接触感染などであっという間に集団感染を引き起こします。
二次感染の予防対策
まずは「インフルエンザである」と早めに気付くことが大切です。
症状が出ていない潜伏期間や症状が落ち着いた後でもウイルスの排出は続いています。
医療現場では一般的に、二次感染のリスクがなくなるのは「発症から5日間経過かつ解熱後48時間」と言われています。
治ったように見えても焦らず、患者本人も家族もしっかり感染防止に努めましょう。
早めに医療機関を受診
全身症状が出て感染が疑われる時はすぐに医療機関を受診します。
症状が出て48時間以内に抗インフルエンザ薬を内服や吸入することで症状を軽くしたり、早く治す効果が期待できます。0歳から使える薬もあります。
温度・湿度を整える
インフルエンザウイルスは寒冷乾燥を好みます。加えて、人の喉や気管支などは乾燥すると防御機能が落ちてウイルスが侵入しやすくなってしまいます。
感染防止のためには室温20℃程度、湿度50%以上を保ちましょう。2,3時間に1回程度窓を開けて空気を入れ替えると効果的。
喉の乾燥を防ぐため、寝る時はマスク着用をおすすめします。
他の家族と離れる
家族との接触はできるだけ減らして個室で静養します。特に免疫力の弱い子どもやお年寄りとはできるだけ接触を避けたいですね。
決まった人が看病するようにして、マスク着用と接触後の手洗いを忘れずに。患者がドアノブや電気のスイッチなどに触れた場合は念のためアルコール消毒しましょう。
子どもが感染した時にできること
小さい子どもが感染した場合、家族と隔離するのは難しいですよね。お母さんお父さんのどちらかが付きっ切りで看病することになると思います。
個室におとなしくしているとは思えませんし、マスクをしようもんならすぐ投げ捨てるでしょう(^^;)そんな時にできそうな対策です!
こまめに洗濯する
パジャマやタオルなど触れた物はできるだけこまめに洗濯します。通常の洗濯でだいだいウイルスは落ちるそうです。
また、病院に行った後は衣服にウイルスが付いている可能性がありますので、念のため着替えることをおすすめします。
定期的に水分を飲む
喉が乾燥するとウイルスが侵入しやすい環境を作ってしまいます。こまめに水分をとって喉を潤しましょう。
目安は20分に一回、ほんの一口飲んで喉を潤う程度。水分であれば水、お茶、スポーツ飲料などなんでもOKです。
これは風邪の予防にも効果的だそうです。
食器を分ける
食事の時はできるだけ他の家族と食事の時間帯をずらします。
子どもの分を小皿に取り分けて、食べ残しも捨てるようにしましょう。
「もったいない」と普段は食べ残しも無理にママが食べてしまいがちですが、口内のつばにはウイルスがたくさん含まれています。
栄養と睡眠をしっかりとろう
例え家族に感染者が出てしまっても、焦らず適切な対処をすれば二次感染を防ぐことができます。
できれば事前にワクチン接種をしておくこと。そして普段からバランスの良い食事と十分な睡眠をとって、免疫力を高めておきましょう。
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